2012年10月14日日曜日

ありがとうございました。【CD発売イベントを終えて】


昨夜のCDリリース記念イベントにお越し下さった皆さん、本当にありがとうございました。
その他にも、遠くからや、都内の様々な場所から応援を下さった皆さん、ありがとうございます。

HEADZANIMAのサンプルCD「シーラカンス」を送ったことから始まって、NESTでリリースパーティーをしたのが、2009年の夏。
益子さん、古川さん、木下さん、detune.SUBMARINE、雄介さん、杏奈さん、めいりんさん、他にも様々な人たちに出会い、たくさん刺激を受け、勉強させてもらって、気づけば銀河鉄道に乗っていて、そこでもかけがえのない仲間ができ、銀河の車輪の回転の勢いそのままに、昨日NESTのステージに戻ることができました。

ソロ1stアルバムのリリースイベントということで、自分の活動の集大成的な内容になりましたが、一つ一つの形態は違えど、目の前のマイクはずっとそのままで、そこに向かって誠実でいたい、と思う気持ちは3年前と変わりません。

むしろ、冷静に考えると、僕はただただ目の前のマイクにどう向き合うか煩悶してるだけで、それを音楽という形にしてくれたのは、メンバーだったり、スタッフだったり、仲間だったり。僕はいろいろな場面で、最高の仲間、理解者に恵まれて、助けられて、次のステージに導いてもらって、またマイクの前に立つチャンスをもらう、そんな数年間だった気がします。

昨夜、アンコールのサマーライトで、ステージから見えた景色は本当に美しい景色でした。続けていてよかったな、と思いました。仲間と一緒にこの景色を見れてよかったな、と思いました。

これからも僕は相変わらず懊悩煩悶してるだけで、はたから見れば、まどろっこしく、じれったい部分も多々あると思いますが、去年よりは今年、昨日より今日、みたいな感じで少しずつですが何かしら成長してるような気もしてます。『小島敬太』のジャケットの通り、亀の歩みですが、マイクに向かって誠心誠意歌い続けたいと思います。今後とも何卒よろしくお願いします。

小島ケイタニーラブ
2012.10.14

P.S.誕生日祝ってくれた皆さん、ありがとうございました。大好き!

2012年10月10日水曜日

収録曲⑧『十五夜バタフライ』セルフライナーノーツ

ずっと変わらない、井の頭公園の秘密の落ち着きポイント。そこにいれば、いつも魚や鳥が話し掛けてくる(気がする)。切ない夜はギターと缶ビールを持って月を見上げた。

ここで生まれて、同じ場所でレコーディングできて、『十五夜バタフライ』は喜んでいる、と思う。僕もなんだか嬉しい。録音日は、今にも飛べそうな強い風が吹いていて、気持ちよい夜だった。

収録曲③『田中のノリちゃん』セルフライナーノーツ


井の頭公園の池にかかる橋の上で録音。深夜になっても鳴き止まない蝉の声は年々、大きくなっている気がする。8年前はどうだったっけ、とあの子に聞いてみたい。

言葉になる前のモヤモヤとした気持ちは、水面に揺れる朝の光に似ているような気がする。美しいとこだけ掬い上げたような、まるで湯葉とか、コーンスープに浮かぶ薄いおいしいあれみたいでもある。

あの日、結局ノリちゃんは来なかった。運命の人に出会って苗字を変え、今も変わらず元気に暮らしているらしい。